ドケルバン病の主な原因は、手首や親指を使いすぎることです。手首の親指側にある腱は、日常的に親指を動かすために使われています。スマホ操作や料理、赤ちゃんを抱っこするなど、親指や手首に負担がかかる動作を繰り返すと、この腱が炎症を起こしてしまいます。
具体的には、以下のような生活習慣が原因となることがあります。

• スマートフォンの長時間使用
スマートフォンを片手で持って操作する際に、親指をよく使います。これが手首の腱に負担をかける原因です。

• パソコン作業
キーボードやマウスを使う時、手首を固定して長時間作業を続けると、腱や腱鞘に負荷がかかり、炎症を引き起こします。

• 家事や育児
家事では掃除や料理、育児では赤ちゃんを抱っこする際に手首を使う動作が多く、親指の腱が酷使されがちです。

• スポーツや楽器演奏
テニスやゴルフのような手首を使うスポーツや、楽器を演奏する際にも親指や手首が過度に負担を受けることがあります。

これらの動作を長時間、繰り返し行うことで、腱が摩擦を起こし、炎症につながります。

ドケルバン病が治りにくく、場合によっては悪化してしまう理由には、次のようなことが考えられます。

• 痛みを我慢して使い続けている
痛みを感じた際に無理をして手首や親指を使い続けると、炎症が悪化します。特に仕事や日常生活で手を使う動作が避けられない場合、症状が長引いてしまうことが多いです。

• 適切な治療を受けていない
自己判断で湿布を貼ったり、痛み止めを飲んだりするだけでは根本的な改善にはつながりません。正しい診断と治療を受けずに放置してしまうと、さらに状態が悪化してしまうことがあります。

• 腱や腱鞘に負担をかけ続けている
生活習慣の改善をしないまま治療を行っても、原因となっている動作を続けていると、炎症が再発しやすくなります。
これらの要因が重なることで、症状が長引いたり悪化したりすることがあるため、早めの治療と適切な対策が必要です。

ドケルバン病の治療方法は、痛みを抑え、炎症を鎮めることが基本となります。整骨院では、以下のような方法で治療を行います。

• 手首の安静
まずは、手首や親指に負担をかけないように、動作をできるだけ避けて安静にします。サポーターやテーピングを使って手首を固定することで、患部を保護し、症状の悪化を防ぎます。

• 物理療法（温熱療法や電気療法）
温熱療法では、温かいタオルや専用の機器を使って患部を温め、血流を改善し、炎症を和らげます。電気療法では、低周波を使って筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげます。

• ストレッチやマッサージ
患部周辺の筋肉や腱を柔らかく保つために、適度なストレッチやマッサージを行います。これにより、血行が促進され、回復が早まります。

• 超音波治療
超音波を使って深部の筋肉や腱を刺激し、炎症を抑える治療法です。痛みを軽減し、腱の回復を助ける効果が期待できます。

• 生活習慣の見直し
ドケルバン病の再発を防ぐためには、日常生活の中での動作や習慣を見直すことも大切です。スマホの使い方やパソコン作業の姿勢、手首に負担をかけない工夫を取り入れ、再発リスクを減らします。

• いしばし整骨院での治療方法

これまで、いしばし整骨院でも多くのドケルバン病に悩まされる患者様を診てきました。

ほとんどの患者様が患部（指）を施術する前に首の神経や肩甲骨の施術を行った段階で痛みが取れています。（患部の炎症が強い場合を除く）

いしばし整骨院は『根本改善』を目的とした施術を提供しております。

その為、視診・触診、解剖学的理論に基づく検査を始めとする『問診』を大切にしております。

どの筋肉が作用し骨の歪みや変形を作っているか、バランスを崩しているかを適切に見極め原因となる筋肉にアプローチを掛けていきます。ハイボルト療法により、固まって使えていない筋肉に刺激を加え筋線維の活性化を図り、肩甲骨が動きやすい状態を作ります。また、インパクト療法による細かい関節の動きを作り、再度肩甲骨が固まらない様に根本的に施術を行います。

ドケルバン病が治るまでの期間は、症状の重さや治療方法によって異なります。軽度の場合は、1週間から2週間程度で改善することがあります。しかし、長期間放置していた場合や症状が重い場合は、治療期間が数ヶ月かかることもあります。

また、日常生活での手首の使い方を改善しないと、症状が再発しやすいため、早めに適切な治療を受け、生活習慣を見直すことが重要です。治療を受ける際は、症状が改善した後も予防のためのケアを続けることが大切です。

当院では、ドケルバン病の治療だけでなく、再発を防ぐためのアフターケアも充実しております。早めの治療で、痛みのない快適な日常を取り戻しましょう！