腱板損傷には、いくつかの原因があります。

• 加齢による変化
年齢を重ねるにつれ、腱板の組織が弱くなります。これにより、日常的な肩の動きでも損傷が生じやすくなります。

• 使いすぎによる疲労
肩を酷使するスポーツや仕事をしている場合、腱板に負担がかかり続け、傷がつきやすくなります。例えば、野球のピッチャーやテニスの選手は特に注意が必要です。

• 突然のケガ
重い物を持ち上げたり、急に腕を動かしたりした際に腱板に強い力がかかると、部分的な断裂が起こることがあります。

腱板損傷は、これらの原因によって生じることが多く、普段の生活の中で少しずつ症状が進行することもあります。

腱板損傷は自然に治ることが難しい症状です。適切な治療やケアを行わないと、以下のような理由で症状が改善しなかったり、悪化してしまったりします。

• 無理をして動かしてしまう
痛みを我慢して肩を使い続けると、腱板にさらに負担がかかり、損傷が広がる可能性があります。

• 間違った治療や運動
自己流でストレッチや運動を行うと、症状を悪化させてしまうことがあります。正しい方法でのリハビリが必要です。

• 放置してしまう
痛みがあるのにそのままにしておくと、損傷が広がり、肩の動きが制限されることもあります。最悪の場合、肩が固まってしまう「肩関節周囲炎（四十肩・五十肩）」に発展することもあります。

腱板損傷の治療には、保存療法と手術療法の2つのアプローチがあります。それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

• 保存療法（手術をしない治療）

腱板損傷が比較的軽度の場合、手術をしなくても治療が可能です。保存療法には次のような方法があります。

➀安静
肩に負担をかけないよう、しばらくの間安静にすることで腱板の回復を促します。

➁アイシング
痛みや炎症を抑えるために、肩を冷やすことが効果的です。1日に数回、20分程度アイシングを行うことで、症状が和らぐことがあります。

➂理学療法（リハビリテーション）
理学療法士や柔道整復師による正しい指導のもと、ストレッチや筋力トレーニングを行います。これにより、肩の可動域を広げ、筋力を回復させることができます。

➃電気治療や温熱治療
電気や温熱を使って血流を改善し、自然治癒力を高める治療法も効果的です。

➄いしばし整骨院での治療方法
いしばし整骨院は『根本改善』を目的とした施術を提供しております。その為、視診・触診、解剖学的理論に基づく検査を始めとする『問診』を大切にしております。まずは、肩関節の炎症反応がどのくらいの強さなのか、関節可動域がどのくらいあるのか検査をしどの筋肉が作用し痛みを引き起こしているのか原因となる部分にアプローチを掛けていきます。

炎症反応が強い時は、微弱電流などで炎症を落ち着かせ、早期に動かせるように施術を行います。また、肩甲骨や脊椎など骨や関節由来の物は関節矯正やインパクト療法による施術を行っております。

• 手術療法

損傷が重度の場合や、保存療法で改善が見られない場合は、手術が必要です。手術では、損傷した腱板を修復したり、肩の動きを妨げる部分を取り除いたりします。手術後はリハビリが必要ですが、適切なケアを受ければ、日常生活に支障なく回復することができます。

腱板損傷が治るまでの期間は、損傷の度合いや治療方法によって異なります。

• 軽度の損傷（保存療法の場合）
軽度の損傷であれば、安静とリハビリにより、数週間から数か月で改善することが期待できます。ただし、リハビリは根気よく続ける必要があり、早急な回復を望んで無理をすると逆効果です。

• 重度の損傷（手術が必要な場合）
手術を受けた場合、術後数か月間のリハビリが必要です。完全に回復するまでには6か月から1年程度かかることもありますが、専門家の指導のもとで適切にリハビリを行えば、元の状態に戻ることが可能です。

最後に

腱板損傷は早期に対処することで、痛みや不便さから解放され、日常生活を快適に過ごせるようになります。当院では、患者様一人ひとりに合わせた治療プランを提供し、適切なケアで早期回復をサポートします。肩の痛みでお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。