肉離れとは、筋膜や筋線維が断裂するけがの事をいいます。断裂した部分に炎症や内出血が現れ激しい痛みを伴います。部分的に断裂する事が多いですが、稀に完全に断裂する事があります。断裂した際に「プチッ」とする音が聞かれたり、皮膚の上から損傷・断裂部位の陥凹がみられる場合もあります。

肉離れは、急なダッシュやジャンプ動作など急激に筋肉への負荷がかかった際に、その負荷に筋肉が耐えきれない時に起こってしまいます。肉離れを起こす危険因子として、➀筋疲労、➁柔軟性の低下、➂コンディショニングの低下、➃不適切なウォーミングアップ、➄再発によるものなどが上げられます。

肉離れを放置すると損傷を起こした筋線維から出血した血液組織が筋組織内で固まり、血腫や瘢痕組織を形成してしまいます。いわゆる「しこり」というものです。血腫が残ったまま日常生活や競技復帰してしまうと再発のリスクが高くなり、肉離れを繰り返し起こしてしまいます。

急性期にはＲＩＣＥ処置を行います。まずは10分間アイシングを加え、患部を出来るだけ高い位置に置く事が大事です。一般的には安静と固定が主流ですが、早期回復と運動を可能にする為、いしばし整骨院では、ＲＩＣＥ処置を行うと同時に内出血や腫れを早期に引かせるMCRや3DMENSといった特殊電療を用いて施術を行います。その他にも筋線維の修復を早めてくれるハイボルトや超音波なども行っていきます。

軽度な運動が可能になったら、解剖学的理論に基づいた検査で使えていない筋肉、負担のかかっている筋肉へアプローチを掛けていき、骨格だけでなく筋肉のバランスを整えていきます。筋肉が弱っている部分へは特殊電療用いた運動療法やトレーニングを行い日常生活や早期の競技復帰が出来るよう施術を行っております。